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Title | ||||||||||||||||
ENNIO MORRICONE COLLECTION |
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Review |
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発売当時はレアだったつぎの9作品からそれぞれ1〜6曲を収録した全28曲入りコンピレーション。 (1) "UNA PISTOLA PER RINGO" 『夕陽の用心棒』(TV) 1965 (2) "LA VITA, A VOLTE,E' MOLTO DURA, VERO PROVVIDENZA?" (未公開) 1972 (3) "SETTE PISTOLE PER I MACGREGOR" 『禿鷹のえさ』 1965 (4) "DUELLO NEL TEXAS" 『赤い砂の決闘』 1963 (5) "LE PISTOLE NON DISCUTONO" (未公開) 1964 (6) "SETTE DONNE PER I MACGREGOR" 『殴りこみ兄弟』 1967 (7) "DA UOMO A UOMO" 『新・夕陽のガンマン/復讐の旅』 1967 (8) "CI RISIAMO, VERO PROVVIDENZA?" (未公開) 1973 (9) "IL RITORNO DI RINGO" 『続・荒野の1ドル銀貨』 1965 ところが、その後、より多くの収録曲を含むアルバムが次々とリリース。2007年2月現在、本盤でしか復刻されていないトラックは、(3) 2曲、(4) 1曲、(6) 1曲ぐらいになってしまった。 『赤い砂の決闘』は、モリコーネの西部劇デビュー作。本盤にはアメリカ人歌手ピーター・テーヴィスが英語でうたった主題歌が収められている。ところが、劇中ではディッキー・ジョーンズがうたったヴァージョンが使われていたという(エンニオ・モリコーネ『アルティミット・サウンドトラック・コレクション』(BMG BVCM37201〜2)収録)。歌のうまさではテーヴィスが上。そのほか、『究極のマカロニ・ウエスタン第1集』(KING KICP 433)にはインスト・ヴァージョンを収録。シンプルなモティーフの反復から徐々に盛り上げていく趣向はいかにもモリコーネらしいが、曲想は『荒野の七人』のバーンスタインの二番煎じ。 『禿鷹のえさ』は、合衆国騎兵隊みたいな行進曲とわたしが「パソドブレ・スタイル」と名づけた勇ましい曲("WESTERN TRIO"の項参照)。続編の『殴りこみ兄弟』は、ゆったりしたリズムを刻むバンジョーとギターの背後でストリングスが優美なメロディを奏でるというもの。どれも悪くないが特段取り立てるほどでもない。 見てきたように、最後まで本盤のみに取り残された曲の数々はどれも凡作。だから、いまとなっては本盤の価値はさほどあるとは思えない。このページから消える日も遠くないかもしれない。 |
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(2.8.07) |
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